『トライブナイン』はサービス終了?つまらないと言われる理由も調査!

2025年2月に鳴り物入りでリリースされたアクションRPG『トライブナイン』。しかし、多くの期待とは裏腹に、リリースからわずか3ヶ月足らずという異例の速さでサービス終了が告知され、ゲーム業界とファンに大きな衝撃を与えました。
この記事では、そんな『トライブナイン』のサービス終了の噂について、その背景や「つまらない」と評価された理由を調査しました。
『トライブナイン』とは?
『トライブナイン』は、アカツキゲームスが開発・運営を手がけるスマートフォンおよびPC(Steam)向けの理不尽都市アクションゲームです。
トゥーキョーゲームスが世界観の原案を担当し、架空都市「ネオトーキョー」を舞台に、アウトロー集団たちが死と隣り合わせのデスゲーム「XG(エクストリームゲーム)」を繰り広げるという、重厚なストーリーが魅力とされていました。
トライブナインはサービス終了した?
しかし、残念ながらトライブナインのサービスは非常に短いものとなってしまいました。
期待を背負ってスタートしたものの、ユーザー数の伸び悩みや売上の不振から、早期のサービス終了という苦渋の決断に至ったと公式から発表されています。
ここでは、サービス開始から終了発表までの流れを時系列で見ていきましょう。
時期 | 出来事 |
2022年1月 | 前日譚となるテレビアニメ『トライブナイン』が放送開始 |
2025年2月20日 | ゲーム『トライブナイン』がPC/スマートフォン向けに正式リリース |
2025年3月 | グローバルダウンロード数1,000万を突破したと発表 |
2025年4月 | 大規模なアップデートを実施 長期運営を見据えたロードマップも公開 |
2025年5月15日 | 突如、2025年11月27日をもってのサービス終了を発表 同日をもってコンテンツの更新も停止 |
2025年11月27日 | サービス終了(予定) |
『トライブナイン』がつまらないと言われる理由は?
多くの期待を集めながらも、なぜユーザーは定着しなかったのでしょうか。
ここでは、本作が「つまらない」あるいは「合わなかった」と言われる理由について解説します。
ゲーム性とターゲット層のミスマッチ
本作の大きな課題として、想定されるプレイヤー層とゲーム性の間にあった「ズレ」が挙げられます。
ダンガンロンパを期待したファン層
原案を手がけたトゥーキョーゲームス、特に小高和剛氏の代表作『ダンガンロンパ』は、先の読めないシナリオが魅力のアドベンチャーゲームでした。そのため、『トライブナイン』にも同様のストーリー体験を期待したファンが多く参入したと考えられます。
実際はどうだった?
しかし、実際のゲーム内容は、パリィやジャスト回避といったアクション要素を駆使する、手応えのある高難易度アクションRPGでした。
アドベンチャーゲームに親しんできたファンにとって、リアルタイムでの複雑な操作が求められるバトルは敷居が高く感じられた可能性があります。
また、日々コツコツとキャラクターを育成する運営型ゲームのスタイルも、買い切りゲームを好む層とはプレイスタイルが異なってしまった可能性もあります。
アニメ版との連携不足と空白期間
『トライブナイン』はアニメやゲームなどで展開していますが、2022年1月に放送されたアニメ版から、ゲームのリリースまでには約3年の空白期間があり、この期間の長さが、アニメで高まった熱量を冷ましてしまった可能性があります。
さらに、ゲーム版はアニメの2年後を舞台としており、アニメの中心だった「XB(エクストリームベースボール)」が衰退しているなど、設定にも変更が加えられていました。
アニメファンとの感覚の違いがあった?
アニメファンにとっては「設定が変わってしまった」という戸惑いや、「野球ゲームだと思っていたら違った」という新規層の誤解を生む結果に繋がったようです。
アニメを観ていなくても楽しめるものの、時系列が続いているため、かえって新規参入のハードルを上げてしまったということも考えられます。
ストーリーやコンテンツへの不満の声
魅力であるはずのストーリーやバトルコンテンツにも、プレイヤーから不満の声が上がっていました。プロローグや序盤の展開は期待感を持たせるものだったものの、2章以降は、
- 「展開が唐突すぎる」
- 「敵キャラクターの魅力が乏しい」
などの意見が見られました。
バトルに関する不満も
バトルに関しても、リリース当初はテンポの悪さや難易度の高さが指摘されていました。アップデートで改善はされたものの、ストーリーを進める上で避けられない強制バトルが多く、単調に感じられたという声もあったようです。
今後のトライブナインはどうなる?
サービス終了により未完に終わるかと思われた『トライブナイン』の物語ですが、本作の開発に深く関わったクリエイター自らが集結し、非公式・非営利の同人サークル「ねおねおんトライブ」を設立。物語の続きを創作していくことを発表しています。
最後までファンに寄り添ったスタッフたち
「トライブナインのファンに向けて何かできることはないか」と模索した結果、アカツキゲームスの正式な承諾も得たうえで、主要スタッフが集結し、同人活動という形で実現しています。
氏名 | 『トライブナイン』での担当 | サークル活動における役割・特記事項 |
小高 和剛 氏 | 世界観原案 | 中核を担うメンバーとして参加 |
山口 修平 氏 | 元プロデューサー | サービス終了に大きな喪失感を抱き、 サークル設立の発起人となる |
杉中 克考 氏 | シナリオ | 中核を担うメンバーとして参加 |
サークルの目標は、Webストーリーという形で『トライブナイン』の物語を完結させること。作中で語られなかった続編や、既存の物語の再構築にも取り組むとしており、単なる読み物ではない「新たな仕組み」も考案中とのことです。
小高氏は自身のXで「トライブナインを好きだった事が黒歴史になるような終わり方では終わらせません」と力強くコメント。
本業の合間を縫った趣味としての活動になるとのことですが、開発者自身の熱い想いによって物語が再び動き出すという前代未聞の展開に、多くのファンから期待と注目が寄せられています。
まとめ
今回の記事では、そんな『トライブナイン』のサービス終了の噂について、その背景や「つまらない」と評価された理由を解説しました。「トライブナイン サービス終了」という結果は、単に「ゲームがつまらなかった」という一言で片付けられるものではありません。
厳しいゲーム業界の中で「サービス終了」という形で一度は終わりを迎えた作品が、クリエイターとファンの手によって新たな物語を紡ぎ始める『トライブナイン』を最後まで楽しんでみてください!